最近、上司とは…,リーダーとは…、といったタイトルの本に目が行ってしまう後輩を持ったばかり入社21年目の技術屋です(;^_^A





今日ご紹介するのも、そんなタイトルがついた和田裕美さんの新刊『奉仕するリーダーになりなさい ──世界ナンバー2ウーマンの奮闘──』です。



では、今回も私がふせんを貼った箇所と、その時感じたことを串刺しで書いていきますね^^

6081b014.jpg





まずはこれから。

●視点、価値観、思い込み


 知らないといけないのは、相手の価値観です。

 自分の価値観で話すのではなく、相手の価値観を土台に話しを展開していき、理解してもらわなければいけません。そのためには必ず言葉を嚙み砕いて、伝えるべきです。(p42-43)

「自分と相手は違う」

そんなの当たり前だしわかってる!

と思うでしょ?でも、相手の考え方,価値観まで本当にわかって話をしているだろうか?

自分の考え,価値観だけで”〇〇すべきだ”と言っていませんか?


私はありますよ、というより、相手も自分と同じ考え方をしていると思っている方が多いような気がします。

”そんなの当たり前”そう思ったときは、自分の価値観を相手に押し付けている時だと思います。


「自分は正しいけど相手も正しい。」

数学のテストじゃないんだから、正解は1つじゃない。


自分のことを理解してもらうには、まず自分が相手のことを理解しないといけない、そんなことを考えてしまいました。





●「ネガティブ頑固」は変われる


騙されたと思って、やってみたらいいんじゃない。やってみて、合わないなと思ったら、いつでも戻れるから。今の自分に戻れるから。(p59)

これもよく言われますよね~

でも、「どうせ無理、やったって変わらない」と言ってやらない人の方が多いと思います。


何かの本に書いてありましたが、成功する人としない人の違いはやってみるかやらないか、だそうです。

本を読んだり人に聞いたりして、いいな~と思っても、それでおしまい,実行しなければ何も変わりませんよね?


でも、そのうち実際にやってみる人は30%(だったかな?)、続けられる人は、そのうちの10%(こちらも数値には自信がないです)。

ということは、続けてる人は3%しかいないということ。これは日本や欧米で成功していると言われる人の割合と同じらしいのです。


だから”とりあえずやってみる”って、とっても大事なことだと思いますよ。うまくいったら続ければいいし、ダメならやめればいい。それが習慣を変えようとすることだったら、なおさら戻るのなんて簡単ですからね。


つい最近読んだ本(この本のことも後日紹介したいと思っています)には、こんな文章がありました。

変更という言葉を、みんなものすごく罪悪にとらえています。

「変更する」と言うと上司は喜びますか?

部下は喜びますか?

きっと喜ばないと思います。

でも、変更できる喜びというのは確実にあります。

だって、狭いマンションから広いマンションに引っ越したほうがうれしいはず。「女房(旦那?)と畳は新しいほうがいい」と言いますが、じつは生活用語としての「変更」はおおむね楽しい記号なんです。『非常識な本質』 p181)

変わるって、実は楽しいこと。そう思って、どんどん変わりましょう!




 

●そのマニュアルは誰のために存在している?


「何のために」という理由がわかって行動している人は、想定外のアクシデントが起きたとき、命令や指示がなくても即座に対応できる人となるのです。(p68)

なんでもマニュアルに従ってしかやらない人のことを「マニュアル人間」などと言ったりもしますが、決してこれはいい意味でまありませんよね?

「なんのためにそうしなければいけないのか?」それがわかっていればマニュアルに書かれていないことが起こっても、臨機応変に対応できるはずです。

少し前に『WHYから始めよ!』という本を読んだのですが、その本でも「どうやって(How)や、なにを(What)を考える前に、なぜ(WHY)を考える」と書かれています。


横田尚哉さんではありませんが、プライベートでも仕事をする上でも、「誰のため?何のため?」を考えることを非常に大切だと思います。





●ときには千尋の谷に部下を落とす/死んでも守らせる


挑戦の数も多くなれば、多くの達成ができます。もちろん、失敗も多くなるけれど、その分、乗り越える機会も増えるので、心が分厚くなるのです。

 そうなるためにも私は、できるだけコミットメントしてほしいと思います。「絶対にやる」と言い切ってほしいのです。

「やってみますが……、できるかどうかはわかりません」とか、「とりあえず頑張ります」なんて言う心構えで大きなことを成し遂げた人は、世界に一人もいないのです。

 人間は逃げ場を用意したら、底力を出さないものです。やる前にできないなんて考えない。リーダーなら、その心を見せるんです。

 海鳥が岩陰の巣から初めて空へ飛び立とうとするとき、海に落ちたらどうしようって悩んでいても仕方ないですよね。

 だって、飛ぶしかないんですから、生きるためには。

 私は人にも、それぐらいの勇気を持ってほしいと思っています。(p80-81)

これ、わかっているけど、できていないんですよねぇ...私は。

だから、先日書いた記事『わくわく伝染ツアー2013に参加しました』でも書いた通り、

『このイベントに参加して実行してみようと思ったことは、やると決める、コミットする』と書いたくらいですから...


時には「岩陰から始めて飛び立つひな鳥」のようにやる!と覚悟を決めて、コミットして実行していこうと思います。





●声をかけずに人が育つことはない


 結局、人間、わかり合える方法は、どれだけ話してきたのか。それに尽きるんです。

 そういうと、「え~、部長の話は自慢ばっかりでしんどいんです」とか、「いや~、部下とは年齢差もあって話題が合わないんで」となる人も多いものです。しかし、自分のインタビュー力を高めるトレーニングだと割り切り、自分から積極的に声をかけていき、どんどん相手の話を聞いてみるようにしてください。そうでないと、「情報」が入ってこないんです。リーダーには情報が必要です。(p164-165)

これも先日紹介した『部下を育てるリーダーのレトリック』にも書かれていたことですよね。(その時の記事はこちら『言葉も大事だけど・・・ 中竹 竜二(著)『部下を育てる リーダーのレトリック』』

中竹さんも和田さん同様、グイグイ引っ張っていくタイプではないので、同じような考え方をされているのだと思います。


「価値観」のところでも書きましたが、自分のことを理解してもらうには、まず自分が相手のことを理解しないといけないと思うんです。

そのためには、相手に興味・関心を持って話を聞く必要があるのですね。


そうそう、「人を育てる」という言葉で思い出したのですが、あるPodcastを聴いていたら「育てると教える」は違うと言われていました。確かにそのとおりですよね?

部下や後輩が相談にきた時、答えを与えるのは”教える”であって”育てる”ではない。

育てたいと思うのなら、どうすればいいのか?そんなことも考えてみたいと思います。





●ワクワクしながら生きるってどういうことか?


 充実した人生って何なのか? ワクワクしながら生きるってどういうことなのか?

 大切なのは、今を楽しく生きるように目指すことです。だから、今を楽しくするにはどうしたらいいかをみんなで考えるのです。(p180)

みんな楽しく生きたいですよね?もちろん私は楽しく生きたいです!

今でもじゅうぶん楽しいし幸せだけど、でも、もっともっと楽しみたいし幸せを感じたい!

そのためにどうすればいいのか?その方法は人それぞれでしょう。


自分ひとりで見つけることが難ししければ人に手伝ってもらっていっしょに見つければいい。

逆に、見つけられずに困っている人がいたら、いっしょに探してあげればいい。


そうやって多くの人がワクワクしながら生きられるようになればいいですね^^





●おわりに リーダーがワクワクしているか


 お互いが助け合えば、大事な時間が生まれて、やさしい空間ができるのに、それがなかなかできないのは、家族がお互いにあまえて、依存しているからです。

 スタッフとリーダーも、毎日一緒にいる家族のような存在です。依存し合っている関係だからこそ、感情のコントロールができないのが当たり前です。それが人間です。

 でも原点に戻れば、怒鳴って、怒って、イライラして。それで相手を本質的に改善できる人などは、世の中には一人もいないというのも事実です。

 そして、会社や組織が改善しないで困るのは、スタッフではなく、そのチームのリーダー本人だということも揺るぎのない事実です。(p201)


そうなんです。どんなに怒鳴って、怒って、イライラしても相手は変えられない。変えられないどころか逆に反発されてしまうのではないでしょうか。

何のための家族??誰のためのチーム??

それを考えたら、自分が何をすべきなのか、少しずつ見えてくるのではないでしょうか。





【感想】

リーダーの仕事は何なのか??

自分が成果を上げること??

違いますよね。


どんなに小さくてもチームで成果を出すこと。

そのために何をすべきかを考えて、自分もメンバーも実行できるようにするのがリーダーの仕事。

そんなことを思い出させてくれた1冊でした。



最後にこのページを紹介しますね。

28ddd4b8.jpg

トップやリーダーは先頭に立って動き回ってくれているメンバーを支える根っ子。それがうまく表現された絵だと思います。

根っ子がしっかりしていないと、大きな木は育ちませんからね。

私はトップではないし、成れるとも思わないけれど、支えてあげなきゃいけない人がいる限り、”根っ子”となる部分も必要なんだと思います。

大きな木を育てられるように、私も大きな根っ子になりたいと思います!