今日ご紹介するのは堀江貴文さんの新刊?『ゼロ───なにもない自分に小さなイチを足していく』です。
ホリエモンこと堀江貴文さんをご存じない方はいませんよね?
いろんなことで世の中を騒がせた方ですからね。
でも、その堀江さんが、これまでに50冊以上の本を書かれていたとは、私は知りませんでした。
それなのに、この本『ゼロ───なにもない自分に小さなイチを足していく』が私が初めて読む堀江さんの本でした(;^_^A
それでは今回も私が付せんを貼った箇所からいくつかご紹介します。
■まずは、この本の中で私がいちばん衝撃を受けたこの部分
これからの自分がどんな働き方を選ぶのか、もう一度真剣に考えてほしい。それは自分の生き方を選ぶことに直結する。人は飯を食うために働くのではない。働くことは生きること。僕らは、自らの生を充実させるために働くのだ。 (P157)
「働くことは生きること」ですよ!
まさかあのホリエモンからこんな言葉が聞けるとは思っていませんでした。
この文章を読むまでは私のホリエモンに対するイメージは、
金の亡者、お金を稼ぐことや自分の名前を売るためにはどんなことでもする
といった、完全に悪いイメージしかありませんでしたからね(;^_^A
でも、なぜ堀江さんが「働くことは生きること」という考えを持っているのか?
この前の部分を読むと、その理由もわかるのと思います。
本書を読んで、ぜひ確認してほしいです!
■次はこの部分
(ページとしては、こちらの方が前なのですが、「働くことは生きること」があまりにも衝撃が大きかったので、それを最初に紹介しました)
チャンスの見極め方がわからない?
桃と葉っぱの見分けがつかない?
僕に言わせると、その発想がすでに「ノリの悪さ」を表している。チャンスを見極める目なんて、必要ないのだ。少しでもおもしろいと思ったら、躊躇せず飛込む。そうしないと、せっかくやってきたチャンスは流れる桃のように過ぎ去ってしまう。 (P101)
「チャンスの神様は前髪しかない」と言いますからね。
後になって、「あれがチャンスだったのか」、と思ってももう遅い。通り過ぎてからでは捕まえられないということ。
この本でたとえられているのは、桃太郎の桃ですけど。
だから、面白そうとか、少しでも興味を持ったら、とりあえずやってみる。
やってみて、つまらないとか、大変だから続けられない、と思えば、その時点でやめればいい。
”やった”というのは事実だし、経験として残りますから。
経験していれば、他人にも話せるしね。
食べ物で考えた方がわかりやすいかな??
食わず嫌いな料理を出されたとき、
・それをチャンスだと思って、とりあえず1口かじってみるのか?
・最初っから嫌い!と決めつけて口にも入れないのか?
どっちの人がチャンスをつかみやすいか、考えるまでもないですよね。
かじってみて、やっぱりきらい、と思えばそこでやめる、という選択肢もありだと思いますけど。
というのは簡単だけど、じゃあ、なんでも挑戦しているか?と聞かると、全然そんなことはありません、という返事になってしまいそうですが...(;^_^A
■それから、これ
やりがいとは「見つける」ものではなく、自らの手で「作る」ものだ。そして、どんな仕事であっても、そこにやりがいを見出すことはできるのだ。 (P123)
それから、同じ項のこの部分
仕事とは、誰かに与えられるものではない。紙袋折りのような単純作業でさえ、自らの手で作っていくものなのである。 (P126)
いろんなビジネス書で、どんな単純な作業でもゲーム感覚で楽しむ方法を考えなさい、と書かれていますよね。
この本で紹介されている堀江さんが刑務所内でやらされたときのエピソードは、まさにそんな感じです。
どうやったらたくさん折ることができるようになるのか?それを考えてやってみる。
そして何度も改善してたくさん折れるようになる。
私もそうですが、数字で示されると競争したくなりませんか?
作った数を競うのであれば、昨日10個だったら今日はもっと作りたい!って。
時間を競うのであれば、昨日は5分だったけど、今日は4分30秒にしよう!って
改善するために自分の頭を使って考える。
そうすることが「作業」を「仕事」に変える方法の1つでもあるのでしょう。
私も日々の仕事の中にも「何でこんな単純作業をしなきゃいけないの?」と思うこともあります。
そういう時は、いやいややっているから効率も悪く時間がかかってしまうんですよねぇ...(;^_^A
日々なんとなくこなしてしまっている「作業」を楽しい「仕事」に変えるにはどうしたらいいのか?
そんなことを考えてみたくなりました。
全ての作業を一度に仕事に変えることはできなくても、どれか1つの作業でも仕事に変えられるような工夫をしてみたいと思います!
■次はこれ
……それでも、これといったアクションを起こさないのは、なぜか?
理由はひとつしかない。
最初っから「できっこない」とあきらめているからだ。
やってもいないうちから「できっこない」と決めつける。自分の可能性にフタをして、物事を悲観的に考える。自分の周りに「できっこない」の塀を築き、周囲の景色を見えなくさせる。
だからこそ、次第に「やりたいこと」まで浮かんでこなくなるのだ。欲望のサイズがどんどん小さくなっていくのである。
逆にいうと、「できっこない」という心のフタさえ外してしまえば、「やりたいこと」なんて湯水のようにあふれ出てくるのだ。 (P133)
仕事があるから……
お金がないから……
結婚して家族がいるから……
…………
私もたくさんのできない理由を挙げているような気がします。
何かの本を読んだとき、
「どんな車が欲しいですか?」と聞かれたら、たいていの人は
「ベンツかな?BMWがいいかな?スポーツカーもいいけど…」と1台を探そうとする。
でも、1台だけ選べとは誰も言ってないんですよね。
質問は「どんな車が欲しいか?」だから、何台選んでもいい。
普段乗るのはベンツだけど、1人でドライブするならスポーツカーで、キャンピングカーもいいな~とか...
5台も10台も言えるような人になりたいですね。
知らず知らずのうちに自分で自分にはめてる足枷を外して自由に考える時間も持ちたいと思います。
■最後はこれ(おまけです(;^_^A)
友達の多くは地元の国立、九州大学への進学を考えている。「九大」といえば、九州でいちばんのエリートコースだ。でも、僕にとってはぜったにありえない選択肢だった。もしも九大となれば、またも実家からの通学を強制される可能性がある。
かといって、わざわざ大阪や名古屋をめざす気にもなれない。
やはり、行くとなれば東京だ。 (P73)
私も九州の人間なので、この感覚はよくわかります。
私自身は九州の大学に進学しましたが、でも、就職するときには実家から通えるところは考えなかったし、大阪や名古屋という選択肢もなし。最初っから東京行きしか考えてなかったですね。
それは私の大学時代の友達も同じじゃないかな?だって、かなり多くが東京に出てきていますからね。
本書には、この部分以外にも小中高を過ごした八女や久留米の話も出てくるのですが、どちらも私の実家と大学時代を過ごした福岡の中間あたり。
何度も通ったことがある場所です。出身地が近い、ということで私は親近感を覚えてしまったのかもしれません。
■まとめ
この本で堀江さんが伝えたかったこと、それは、この本の帯にも書かれていますが
『「働くこと」と「希望」について。』
特に「働くこと」だと思います。
だって、本書の最終ページがこれ↓ですからね
本文中でも紹介しましたが、
「働くことは生きること」
この文章がいちばん伝えたかったことなんじゃないかな?と私は思います。
今の働き方でいいんだろうか?と疑問を持っている人はもちろん、なんの疑問もも持たず、ただなんとなく働いている人にも読んで欲しい1冊です。
■感想
最初にも書いたとおり、本書は私が読んだ初めての堀江さんの著書でした。
この本を読むまでは、彼に対して全くいいイメージがなかったのですが、すっかり変わってしまいました。
なぜあそこまでメディアを騒がせたのか、騒いでしまったのか。
そして、メディアから伝わってくる情報に、どれだけ私たちが影響されているのかということも痛感しました。
メディアが伝えていることはすべて正しい、と自分の思考を停止させて鵜呑みにするのではなく、本当にそうなのか?根拠はあるのか?と、自分の頭で考え、広く情報を集めることも必要なんだということも感じました。
山田ズーニーさんの著書『あなたの話はなぜ「通じない」のか』の冒頭に
「何を言うか」よりも「誰が言うか」が雄弁な時がある
と書かれていますが、そのことを痛感した気がします。
それから、堀江さんの他の著書も読んでみたくなりました。
まずはこの本で紹介されていた『稼ぐが勝ち~ゼロから100億、ボクのやり方~』からですね。
ここに書ききれなかった引用や引用に対するコメントはメディアマーカーにも書いていますので、そちらもいっしょに見ていただければありがたいです。
■最後にお友だちが書いた記事も紹介します。いっしょに読んでいただければ、と思います
THE ONE NIGHT STAND~NEVER END TOUR~ 【読書】ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく/堀江貴文
いっしょに読みたい本(「ハマる」ことの参考になると思います)