2014-11-08-11-01-21

今日ご紹介するのは、先日献本いただいたことをご報告した玉村勇喜さんの著書『鬱(うつ)に離婚に、休職が… ぼくはそれでも生きるべきなんだ』です。

この本を読むことになったきっかけは先日の記事を読んでいただくとして、さっそく本の紹介をしていきたいと思います。



本書の内容をざっくりというと玉村さんの「鬱(うつ)の歴史」,「「鬱(うつ)の変遷」といった感じでしょうか。
まだうつ病を発症する前、古くは奥さんと出会うきっかけとなった大学時代の話から、うつの予兆、発症、再発、それからその途中にあった結婚、出産、離婚、そして現在の状況まで、ほぼその経過の順に書かれています。


極軽度という診断だったし、抗うつ剤までは飲まず、精神安定剤に頼っただけの私ですが、本書を読んでいると、
そうそう、私もそんな感じだった、わかるな~
という箇所がたくさんありました。


たとえば、これはパニック障害の先輩の話ですが
東日本大震災のときも発作がやってきて、
「その光景を見ているだけで涙がポロポロと出てきた」と言っていた。
うつも辛いけれど、パニック障害も辛いのだなと同情していた。
似た病気に悩める者どうし、親近感を抱いていた。(P32)
私もよく涙は出ていました。
この先輩は、何かきっかけがあると「涙がポロポロと出てきた」ようですが、私の場合は理由なんてありませんでしたね。
朝の通勤時間に電車で座って本を読んでいるときや、会社でパソコンの画面を見ているときにも、わけもなく急に涙が出てくることがたびたびありました。
最初の頃は、
なんで?? どうして涙が出てくるの??
ってわけがわかりませんでしたね。



他にはこんな症状も
なぜか息苦しい。
呼吸がしづらい。(P36)
これもしょっちゅう起きていました。
私はうつ病を患っているころ、同じ状況の友だちがいたのでときどき飲みに行っていたのですが、そのときに

「会社に人から『最近ため息ばっかりついてますよね~』と言われるけど、ため息じゃないんだよね。息苦しいから深呼吸してるんだよね」

と言うと、その友だちも

「そうそう!」

と言って”うつ病”を話のネタに笑いながらお酒を飲んでいましたけどね(;^_^A



それから睡眠障害
そして一回目の休職と同じように、また睡眠障害が出た。
それもまた三日間。
入眠はうまくゆくのだが、朝早くに目が覚める。
そこからが眠れない。眠りに落ちない。
目がパッチリと冴える。
これには困った。苦しくて辛いのに眠れない。
辛さに耐えながら起きているしかなかった。(P45)
同じ症状は私にもたびたびやってきました。
たまに寝つけたい時もあったけど、たいていは入眠はうまくいくのに早朝(というより夜中)3時ごろ目が覚めて、そこから寝付けない。
寝なきゃ!
と思えば思うほど寝付けなかったような気がします。
そんなことが続くと、もう諦めモードですよね。
寝れないならしょうがない、起きるか!
と思って起きて出勤するまでパソコンしたりしていましたね。



はじめて発症したときは、なんで?? どうして?? と思ったけれど、何度も繰り返しているとだんだんと自分のペースがわかるようになるのです。
回復したかと思えば、極端に落ち込む日がつづく。
ペースはその折々によって違うが、
三か月ペースくらいで良い悪いを繰り返していただろうか。(P77)
私も三か月ペースくらいで落ち込んでそれが一か月くらい続くといった感じだったと思います。
でも、ペースががわかると安心(?)もできるのです。
なぜか?って?
それは、どんなに落ち込んでいても一か月経てば元に戻れると思えるから。
それに、どんな感じになるのか、自分でわかっているから、下降しはじめたときから
また来たか...。でも一か月もすれば元に戻るからそれまでのガマン
と思えるようになっていたんですよね。

やっぱりなにごとも経験が大事!ということですかね?(;^_^A


最後にこの部分
うつになった人は、自分という病気に苦しんでいる。
自分しかその病気の苦しさはわからない。
その辛さは言葉で表現することができない。
適切に辛さを言語化する言葉が存在しないのだ。
それゆえに辛い。しんどいという月並みな言葉でしか表現できない。(P148)
上では共感できると書いたけれど、そのとおりだとも思います。
ただ私も似たような経験をしたというだけで、その人の本当の辛さや苦しみは、その人にしかわからないのです。
でも、それでもうつ病の人にいちばん必要なのは、病気のことを共感してくれる人,自分のことをわかってくれる人なのです。

本書の中で玉村さんもこう書かれています。
動けるようになったら、それからなにかしよう。
人と交流しよう。
本を書こう。
同じ病気に悩める人たちを救いたい。
「あなたは一人ではないよ、同じように悩める仲間がいるんだよ」と言ってあげたい。
辛くたっていい。苦しくたっていいい。
この経験には必ず意味があって、いつか明るい未来がくる。そう信じる練習なのだ。(P136)
本書をきっかけに、玉村さんには同じ病気に悩む人が少しでも楽になれる場所,拠り所となってほしいですね。

【もくじ】

はじめに──うつになっても離婚しても生きる
第一章 鬱を発症
第二章 予期せぬ再発
第三章 悪化するうつ
第四章 離婚の苦しみ
第五章 うつと離婚の狭間で
終わりに 次の未来へ
あとがき


最後に

玉村さま
素敵な本をありがとうございました。
こういう出会いがあったのも何かのご縁。
私にできることがあればお手伝いしますので、そのときには声をかけてくださいね^^




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